怪我

切れない刃物ほど怪我をする。何故切れないのか?ちゃんと研げていないからだ。何故ちゃんと研げていないのか?心が乱れているからだ。

組み合わせの法則

大抵のことは周りの環境と個人の組み合わせによって生じている問題なので、あなた自身が悪いわけではない。だから自分自身を責めたり、自暴自棄になったりすることは根本的に無意味である。周りの環境はなかなか自分でコントールできるよ...

最後に残るもの

カッコ良いものでもなく、美しいものでもなく、性能が優れているものでもなく、あたたかいものが最後に残る。

慈悲の雨

これから逝く人の傍で何の恨みも抱かず、ただ慈悲の心をもって接すれば、あの世からメッセージがもらえる。偶然だったり、夢だったり、虫の知らせという形で奇跡をみせてくれる。そして、あの世はあるのだと確信する。 おそらくは逝く人...

執着しない

執着すればするほど精神は不自由かつ貧しくなる。

離見の見

刃物を扱う人間は他の誰よりも謙虚になる必要がある。 即座に人を殺めることのできる道具を手にしていることを常に忘れてはならない。

先見性

研ぎという行為は結局のところ鋼を溶かしてしまう行為なので、刃物を長持ちさせるためには最小限の作業で効果が出るようにしなければならない。

愛着

欠けや不均衡など、始め気に入らなかったものほど使ううちに愛着が湧いてくる。

あの世とは

あの世とは「全体」である。この世とは「個」である。個がないと全体を感じることができないので我々は「個」として生まれおちた。個が全体に帰るのが「死」。生きながらにして全体を感じることができるようになるのが「悟り」。

生き様と死

その人の生き方と死はまったく関係がない。どんなに金持ちでも便所で糞を踏ん張っている時に死ぬ人間もいる。低俗な死はなく、高貴な死もない。すべての死は平等である。

死の本質

深い睡眠と同様に死を迎えれば意識はなくなる。そして死の状態から誰も戻ってきたことがない。よって「死」とは生きている人間が創り出した概念でしかない。概念に怯えたり焦がれたりすることなく、死が来たら、その時に死ねばよい。毎晩...

不吉への感性

人間の精神という見えない情報が、見えないまま有機的に連鎖して、禍事となって目の前に生起する。この見えない糸の繋がりに敏感になることを成熟という。

自由について

真の自由は絶対的な不自由さの中にだけある。ずっと自由である場合、自由であることを認識できない。

心構え

完璧を目指さない。完璧を目指せば目指すほどエッジは脆くなる。

比例係数

苦難を乗り越えれば乗り越えるほど洞察力は強くなる。逆に、与えられれば与えられるほど洞察力は低下する。

この世の常

多くの苦難や不幸に見舞われる人ほど徳が高い。

描写

混乱が生じた時には、いったん落ち着いて事実を書き出せ。機械的でよいから書き出せ。そしたら次に、その書き出されたものをよく見つめて客観視せよ。分析するのはその後だ。

不器用者だからこそ

しっかりと経緯を追って事実を観察せよ。「事実」と自分の「認識」は異なる。

時に人間は

時に人間は近しいところにいる者でも救えない。否、近しいからこそ救えないのだ。

Dead Man Walking

どういう因果によるものか、生来私のもとには次々と不吉な出来事がやってきて、その都度、悲嘆し、時にあきらめ、陰鬱な気持ちに苛まれ続けてきた。ある意味、私は何か事が起きる度に死んだのだと思う。私にとって東京は大きな墓場で、「...