メッセージ

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」

人間という存在は全く選択の余地もなく或る時間、或る場所で独り生を享け、そして或る時間、或る場所で独り死んでゆく。

あの世とこの世の狭間にある「人生」という短い境涯は一つの仮住まいに過ぎず、人は一度きりしかこれを経験できない。
無根拠で偶さかの「自分」を生きるしかない我々凡夫はしょせん不器用者で、どう足掻こうと一生の間に二つの生を経験することはできない。

人生という荒野を丸腰で渡ろうとする凡夫にはシェルターが必要だ。
避難できるシェルター。それは他ならぬ自分自身である。

なんら寄る辺を持たないからこそ、みずからの精神を揺るぎないマイホームにしてゆく。
そのために一日一日を生きるのだ。
たとえ余命いくばくとなろうとも、その一瞬一瞬には意義がある。

儚く、限りがあるからこそ人生は美しい。
仮住まいだからこそ人生は美しい。

それゆえ、いくら貧しかろうと他人の人生を生きてはならない。
他人はあなたの身体を縛れるかもしれないが精神までは縛れない。

【現状のコンテンツ・カテゴリー】※たぶん今後変わっていきます。
・日常を生きるためのアフォリズム… 『荒野にて』
・死にながら生きる『人生という境涯』
・刃物の扱いを通じて原始の精神を取り戻す…『鋼と神謡』
・生きながら他者性を獲得する試み…『光と影の祭』