「生」を捉える

「人間とは生と死との間でさまよい、離れようと思っても離れられず、うごめき、捨てようと思っても捨てられぬ愛憎、また悟ろうとあがく生の人間、この悲しい生命ある者の姿、ここから離れられないのだ、という自覚のもとに、仕事をしようと思った。」

細川宗英 『わが精神の風土』より